
インタビュアー 竹内鉄平
| 戸田 光海 TODA HIROMI 「後半」 |
![]() 竹内 鉄平(以下、鉄) 今年ぐらいからかな、気持ちが変わってきたのは? 戸田 光海(以下、光) そうですね。去年の東海ブロック選手権で、日本選手権に完走できるレベルで フィニッシュできなかったら、日本選手権だけにこだわるのは辞めようって 決めてたんですけど、そのときは、ちょうど勤務も忙しかった時期で、スイムで 気持ち悪くなっちゃって、初めてリタイアして、かなりショックを受けてました。 鉄) うん。 光) それで、次は何を目指してやろうかなって思っていたところ、ガスティの藤谷さんが、 オーストラリアのアイアンマンに出るというので、じゃあ一緒にでよっかなと思って、 去年の12月に、「のり」でアイアンマンに出ました(笑) 鉄) アイアンマンに出たのは初めて? 光) アイアンマンは2回目なんですよ。1番始めに出たときにすごい感動して。 順位とかタイムとか関係なく、すごいよかった思い出があったんで、 とりあえず、順位とかタイムとか気にしないでやろうって思って、アイアンマンに出たら、 すごい楽しかったんですよ。 鉄) 楽しかった。「これだな!」ていうのが、あった? 光) これだな? え、どれですか? 鉄) いやいやいや(笑) 再びアイアンマンに出てみて、順位とかタイムに囚われずに自分の力を出し切ることの喜び、 そういったものが自分の求めるものなんだなって気づいたのかなってこと。 光) はいはいはい(笑) そうですね。 それで、始めはアイアンマンハワイを目指して、6月の70.3のハワイ大会に出たんですけど、 全然準備不足で、ハーフの大会がすっごく長く感じられて、つらかったし、こんなんでアイアンマンは 走れないなって、エイジトップでスロットをもらうなんてできないなって思っていたところ、 フロリダの権利が取れたんで、今年はハーフでいってやろうかなと。 鉄) それが結果的に道となって・・・・。 光) そうですね。行き当たりばったりで(笑) 鉄) そんなもんだよね。計画的にっていうのも必要だけど、やっぱ「のり」だよね(笑)最終的には。 これからもそういった「のり」で進んでいって欲しいね。そういうタイプだと思うよ。 光) そうなんですよねー。昔はもうちょっとまじめだと思ってたんですけど・・・。 鉄) えー。 光) ほんとですよ!!自分で自分はまじめだなって、思ってたんですけど、大学に入って、 自分はそんなにまじめじゃなくて、思いつきで人生進んでいくタイプなんだなって気がつきました(笑) ![]() 鉄) 結婚したのは去年だっけ? 光) あ、去年の11月です。 鉄) それをきっかけにいろいろと変わった面もあると思うんだけど・・・旦那さんがすごくまじめな人だから、 それでまたうまくバランスをとれているところもあるんじゃないかなと思うんだけど? 光) そうですね(笑)まかせておけばいいですからね、いろいろ大事なことを。 いい旦那さんですよ、ほんとに。 鉄) お互いに競技志向でやっているとよい面もあれば、ここはちょっとなっていうところもあるとは思うけど、 その辺なんかあれば。 光) えー、いいことはいろいろありますけど・・・・・・一緒にJogしたりとか、練習しようかどうか 迷っているときに、「行こうよ」とか言われるとモチベーションがあがるので、そういう時はいいですね。 精神的に落ち込んだりしたときにも支えになるし。フロリダの時も、初めての大会だったんで、 どきどきはしてたんですけど、旦那さんがいたんで、普段家にいるのとおんなじような気分で、 リラックスしてレースに臨めました。 鉄) まだまだこれからが長いわけだし、今後も仲良く・・・ね。 光) はい!仲良く・・・ウフフ(笑) 鉄) 今後のことだけど、仕事はどうするの? 光) 一応来年今の仕事を辞めて、別の仕事に就く予定です。 今の仕事も好きなんで続けたいんですけど、やっぱり夜勤とかやっているときは、 ほんとに、ちょっと体がもたないなって。今後何年も続けるとなると・・・。 戻ろうと思えば、いつでも戻れる仕事なので、とりあえず、昼間だけの仕事、 土日休みの仕事に就いてみて、今の仕事と比べてどっちがやりたいのか、 やれそうなのかを考えようかな、と。 鉄) まだ若いし、まだまだいろんなことができると思うんで、新しい環境に身をおいてみるのもいいかもね。 やっぱり医療系? 光) はい。市役所の臨時職員で、保健士の仕事を考えています。 鉄) 仕事もトライアスロンも人生の一部だし、いかにバランスをうまくとっていくかだよね。 年齢と経験を積めば、だんだんそういったところもうまくできるようになっていくと思うし、 1年や2年で終わるんじゃもったいないから、自分の好きなことをできるだけ長く続けられる いい環境が見つかるといいね。 またそういう光海さんの姿を見て、目標にしてくれる若い子達もでてくると思うよ。 そうそう、身近にライバルでもあり、仲間でもある草薙さんもいるしね。 光) そうですね。たまたま同い年ですし、練習以外のことも、いろいろ話たりもできますし、 本当にいい関係です。 ![]() 鉄) では、最後に言い残したことがあれば。 光) 自分はトライアスロンに限らず、スポーツを楽しいなって思うから、始めたんですけど、 一回楽しくないなって思っちゃったときがあって・・・。 やっぱり「楽しむ」気持ちを忘れないようにしようと思います。 仕事で忙しいときとかは、休養っていうか、気分転換をするようにして。 じゃないと、なんのためにやっているのか、わかんなくなっちゃうんで。 まあ、プロだったら、結果とかいろいろあると思うんですけど・・・・。 鉄) そうだよね。エンジョイだよね。 光) エンジョイ・・・・あっ、うちの大学は「チームJ」っていうんですけど、 「JOY&JAPAN」の頭文字の「J」なんです。 JOYっていうのは楽しむって意味で、JAPANは学生の日本一っていう意味で、 競技志向と楽しみを両立させるのがクラブのテーマだったんです。 どんなときも楽しみを忘れないようにするっていう。 鉄) すばらしいね。 光) だから、これからも「楽しさ」を忘れないで、気分が落ち込んだときは、なんのために やっているのかを思い出そうと思います。 鉄) それは自分自身のテーマとしてもそうだし、それをまた周りの人たちにもぜひ伝えていって もらいたいなって思うよ。 どうしても競技志向ばかりに走ってしまう人には、「楽しみ」を教えてあげて、 逆になんとなく楽しんでるだけの人(笑)には、「もうちょっと上を目指せるんじゃないの?」って。 そういうバランス感覚というか。 光) そうですね。自分にもできるかもしれないって思えれば、いいと思います。 「自分なんか・・・」って思っていると、できることもできないですから。 鉄) 今後も自分を高めていきながら、周りも盛り上げていってね。 今日はありがとう! |