輝ける星達 〜スペシャルインタビュー〜
                                                       インタビュアー 竹内鉄平



戸田 光海  TODA HIROMI  「前半」 


 氏 名 : 戸田 光海 (とだ ひろみ)

 生年月日 : 1982年9月26日(25歳)

 職業 : 看護師

 出身スポーツ : 陸上

 2007年度主な戦績 :

  石垣島ファミリートライアスロン大会    50位(女子5位)
  アイアンマン70.3 ハワイ大会     230位(年代別1位)
  長良川国際トライアスロン大会       60位(女子6位)
  佐渡国際トライアスロン大会Bタイプ    42位(女子総合5位)
  アイアンマン70.3チャンピオンシップ  839位(年代別20位/56人中)
 

 看護師をしながら、トライアスロンを真剣に楽しむ戸田光海さん。
 アイアンマン70.3シリーズのチャンピオンシップに出場し、そこで何を見つけたのか?
 ライフスタイルスポーツ、トライアスロンを通じて成長していく姿は輝きを増す。
 クリアウォーター大会の様子を今後の目標などを織り交ぜながら聞いてみた。

 

  竹内 鉄平(以下、鉄) では、今回6月のハワイ大会で権利をとって、フロリダ(アイアンマン70.3世界選手権)に
                 行ったんだけど、その結果がどうだったか教えて下さい。

   戸田 光海(以下、光) 結果は、時間が4時間56分くらいで、順位だと女子の25-29歳区分で、
                   56人中20位。

  鉄) その結果については、自分ではどういう風に捉えてる?

    光) タイムは良かったです。

  鉄) 6月のハワイの時が確か・・・?

    光) 5時間30分は越えてたと思う。

  鉄) ・・・だよね。今回これだけ(30分以上)速くなったのは・・・・・・コース的なものもある?
     タイムが出やすいコースだった?

    光) コース的なものもあると思います。ハワイのバイクは本当につらかったんで。
       あれと比べたら・・・。ランも、あんまリコーナーとかなかったし、ハワイみたいに
       芝生とか砂浜とかもなかったし。

  鉄) 比較的単調なコースなんだ。走ってて飽きなかった?

    光) それはないです(笑)一生懸命走ってたんで。

  鉄) そうだよね。周りの景色とかはどうだった?集中してたから見れなかった?

    光) そうですねー、周りの景色・・・はそんなに良くなかった(笑)
       あのハワイの溶岩の壮大な景色に比べれば、普通の街中だったんで、そんなに。

  鉄) 応援は多かった?

    光) バイクは会場から遠くに離れちゃうんで、そこは少なかったですけど、
       会場近くは、何重にも人垣ができていて、走っていて気持ちよかったです。

  鉄) 周回コースなの?

    光) スイムとバイクは1周で、ランだけ2往復でした。

  鉄) 順位としては、どれくらいいけるかなっていう目標はあった?
 
    光) 表彰台に乗れればいいなと思っていましたけど、どれくらいのタイム出せばいけるか
       わからなかったし、走っているときも他のウェーブの人も混じっていて自分がどれくらいの
       位置にいるかわからなくて、フィニッシュしたときも全然わかりませんでした。

  鉄) 走っているときの感覚では、これは結構いけてるなって感覚はあった?

    光) 走っている感覚では、一桁か、二桁の上のほうに入れるかなー?と思ったんですけど、
       トップから自分の所までのタイム差がすごく詰まっていて、エイジのトップで4時間40分くらいでした。

  鉄) ということは、15分程度の間に20人近くいるってこと!?それはすごい。
     今後の成長次第で、表彰台の可能性も十分あるね。
     今回、他の日本人の出場者は何人くらい出てた?

    光) 全部で7人です。女の人が3人。

  鉄) 他の日本人の成績はどうだった?表彰台に上った人はいた?

    光) 表彰台はいなかったです。

  鉄) 東野遼一君(そろSOLO限界)だっけ?彼は?

    光) 東野君は、私よりタイムは速かったけど、エイジではびりでした。男子はレベルが高いです。
        東野君は、ウェットを忘れちゃって・・・泣きながら(笑)

  鉄) 水温は?

    光) 水温は多分、日本選手権くらいだと思います。手がしびれてくるほどじゃないですけど、
       ウェット無しではちょっと泳げないですね。

  鉄) うわーそれはきついね。フロリダっていうと暖かいイメージがあるけど・・・。

    光) みんなそのつもりで行ってたんですけど・・・。
       去年のTJの記事(12月号)を見たら、みんなフルウェットを着てたんで、毎年この時期は海が冷たい
       みたいですね。

  鉄) 陸に上がってからは、気温的には暑かった?寒かった?

    光) ちょっと寒いなって思うくらいですね。ランの時はちょうどよかったですけど。意外と寒かったです。

  鉄) 意外と寒かったんだ。そういった情報は今後フロリダを目指す人には貴重だね。
     今回は自分の力が出し切れたレースだった?

    光) そうですね。今の力は出し切れたんで、よかったですね。

  

  鉄) 来年以降の目標としては、どういった方向性を考えているの?
     長いの(アイアンマン)も出たことがあると思うんだけど、今回の70.3と両方出てみて、
     今の段階としては、自分ではどちらをメインでやりたいのかな?

    光) うーん、難しい質問きたな(笑)
       そうですね・・・・・・ハーフの距離(70.3)を真剣に走ったのが、今年が初めてだったんですが、
       この距離にも慣れてきて、補給の仕方とかもわかってきたんで、まだ伸び代がある気がするから、
       ハーフにもうちょっと取り組んでいきたいですね。タイムを縮めたりとか、競技的な面で。
       でも、今回のでハーフの距離が短く感じてきたんで、アイアンマン(海外)でなくても、
       佐渡の長いの(A)とか、皆生とかもあるじゃないですか。
       日本のハーフ以上の距離にほとんど出たことがないんで、そういった大会に出てみたいなと思います。

  鉄) 各地の土地柄によっても、大会の雰囲気とかも全然違うし、せっかく日本ですばらしい大会が
     いくつもあるんだから、ぜひ出て欲しいね。
  
    光) なので、来年は70.3でフロリダの権利が取れなければ、夏は国内の長いレースに出たいですね。
       フロリダの権利が取れれば、またフロリダに行くので、ハーフ中心の練習をします。

  鉄) ショート(51.5k)については?

    光) ショートは、ハーフよりも気軽に出れるし、大会の数も多いので、狙っているレースに向けての
      ポイント的な練習の一環として、出場するつもりです。

  鉄) 今回チャンピオンシップに出て実感したと思うけど、やはりハーフもフルもショートのスピードが
     なければ勝負にならないよね。ローカルな51.5kmのレースにも積極的に出ていくとよいね。

     じゃあ、今回のフロリダの件は、これくらいにしておいて、普段の仕事とトレーニングのバランスに
     ついて自分なりに意識していることがあれば、教えて欲しいんだけど。
     今は看護師をしているということで、大変だと思うけど、仕事の形態は?

    光) 3パターンの勤務体系があって通常の日勤が、朝8:30から夕方5:00まで。
       12時間勤務の日が、朝8:30から夜の8:30までと、その逆で夜の8:30から朝の8:30までの日があります。
       大体、夜勤が2日続いて、1日休んだあとに、その逆の12時間勤務が4日続いて、1日休んで4日続くと
       いうのが1クールになります。それが月に2回半から3回くらい続きます。
       通常の日勤は、2日とか4日くらいです。

  鉄) へー。じゃあ生活のリズムがころころ変わるわけだ。

    光) そうですね。わけがわからなくなります(笑)明日仕事だったけな〜って。
       仕事を始めたころは、練習も頑張って、仕事も頑張って疲労困憊だったんですけど、
       今は手を抜くことを覚えて、無理しなくなったんで、大分リズムはつかめてきました。

  鉄) そうじゃないとね。身体をトレーニングでも、仕事でも酷使してたらもたないよね。

    光) でもだんだんできるようになってきましたね。慣れですかね?やっぱり。

  鉄) 何事も「慣れ」だよ。何でも慣れで片付けちゃう(笑)。

    光) でも、やっぱり狙っている大会に向けてピークをもっていくのが難しいですね。
       普段の練習の時は別に疲れててもいいんですけど。
       大会前の2〜3週間は、調整するのも大変で、早目から練習量を落としちゃうんで・・・。

  鉄) でも、今回(フロリダ)は調整がうまくいったよね。

    光) はい、うまくいきました。やっぱり慣れ・・・・・・というか経験ですね(笑)。

 


  鉄) トライアスロンを始めていまは何年目?

    光)7年目です。大学1年のときから。

  鉄) けっこう長いんだね。始めたきっかけは・・・・・・やっぱり「のり」で?

    光) えー!?ちょっと待て下さいよぉー(笑)まじめにー!!
       でも、まあ「のり」っていうか・・・・なんかスポーツ続けたいなって思っていて、
       勧誘がいっぱいあって、その時に、自転車部の人がロードレーサーに乗っていて、
       かっこよく見えたんで、入ろうかなって思ったんですけど、自転車部は体育会で、男が5人しか
       いないから、君は入れてあげられないって拒否られました(笑)。

  鉄) 拒否られた(笑)

    光) それで、その自転車部の人がトライアスロンをやっていたことがあったので、
        自転車に乗りたいんだったら、トライアスロン部がいいよって。

  鉄) 自転車に乗りたくて始めたんだ。そのときはロード(バイク)は持っていたの?

    光) 持ってないです。ママチャリしか乗ったことがありませんでした。
       で、トライアスロン部にいったら、面白そうだなっと思って、そのまま入りました。

  鉄) 始めてすぐの時にでた大会ではどうだったの?

    光) 1番最初は、学生選手権(インカレ)の予選会に出て、50人中40番くらいでした。

  鉄) いつごろから競技志向でトライアスロンに取り組み始めた?

    光) 大学1年生の時に、先輩達がインカレで走っているのを見て、まずはインカレに出たいなと。
       インカレに出てからは、始めの頃同じくらいの力だった子達に抜かされたり、抜かしたりという
       のがあって・・・・インカレの次に日本選手権というのがあるのを知って、日本選手権に出たいなと
       思うようになりました。なので、大学の2年くらいからは、結構競技志向でやっていました。

  鉄) 大学の時のベストリザルトは?

    光) 大学4年のときに、インカレで50人中の25番くらいでした。

  鉄) 社会人になっても、トライアスロンは続ける気、満々だった?

    光) そうですね(笑)やるぞーっって!!
        日本選手権には一度は出たかったんで、それに出れるまでは頑張ろうと。
       
  鉄) で、働き始めて、1年目2年目くらいまでは日本選手権を目標にやっていたんだと思うけど、
     そのときはどんな状況だった?

    光) やっぱりスイムが重要だったんですけど、全然日本選手権で完走できるレベルまで
       あがってこなくて・・・・・・もし出れたとしても、完走できなければ意味はないと思って、
       なんかこう、ちょっと、ぐれてました(笑)

  鉄) モチベーションが下がり気味だったんだね。

    光) かなり落ち込んでましたね(笑)


         〜 後半へ続く 〜